本の虫

著者:江添亮
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COVID-19の今後占い

日本のCOVID-19の一日の確認感染者の数が2万人を超えた。去年のCOVID-19感染が猛威を奮った国の状況を鑑みるに、このぐらいの数字になってくるともう感染を止めることはできない。数が多すぎるために感染者の接触者を探しても意味がないし、医療は崩壊する。

単純に数字で考える。去年の欧米の数字を見る限り、1日あたりの確認感染者数は前日までの累計確認感染者の1%の傾向が続く。執筆時点での現在の累計確認感染者数は112万人、1日の確認感染者数は2万人だ。この傾向が続く場合、1ヶ月後の感染者は累計確認感染者数は152万人、3ヶ月後の年末には372万人、1年後には4263万人、400日後に日本の人口の半分、470日後に日本の人口となる。

しかし、すでに1年以上感染が猛威を奮っている国でも、ここまで感染がひどくなっていない。感染がひどくなると感染を抑えようと努力するのだろうし、無症状の場合に感染者として集計から盛れることもある。2020年末あたりからワクチンの接種が行われ始めた国は感染者が激減している。結果として、感染拡大に歯止めの効かなくなった国でも、統計上は人口の1割が感染している程度で収まっている。

日本の人口の1割というのは1200万人だ。ワクチンによる感染予防効果が期待できない変異株のことを考えると、ワクチンの接種を進めても感染は止まらない。現に12歳未満の子供以外にはほぼワクチンを摂取し終えたイスラエルでも感染は止まっていない。

現在のワクチンの接種率は人口の50%だ。ワクチン接種から免疫獲得までには1ヶ月以上かかるので、今感染するとワクチンは間に合わない。一ヶ月で40万人の感染者が出て、ワクチン接種者は無症状ゆえ感染が発覚せず、確認感染者全員がワクチン未接種者である場合、現在ワクチンを接種していないのは6000万人であることを考えると、現在ワクチン未接種者は、今後1ヶ月以内に40万人/6000万人=0.6%、150人に1人の確率で感染するということになる。

各国の集計から考えるに、COVID-19の感染者の死亡確率は各国でだいぶ差がある。日本は1.4%、アメリカは1.7%、ドイツは2.4%、イタリアは2.9%だ。日本の感染と死亡の確率がこのまま続く場合、今後1ヶ月で40万人が感染し、5600人が死ぬはずだ。