本の虫

著者:江添亮
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スノーボード用の別荘を検討している

COVID-19によりリモートワークが長引いている。ここまでリモートワークが長引くのであれば、いっそのこと冬はスキー場近くに別荘を用意して滑りながら仕事をするのはどうか。これを真面目に検討してみた。

別荘を手に入れるためには購入するか賃貸しなければならない。購入するのは簡単だ。バブル期に立てたリゾートマンションが腐るほどある。現金が数百万もあればよい。中には取引額が負数の不動産さえある始末。問題は維持費だ。固定資産税がかかるし管理費、修繕積立金もかかる。そして日本では不動産を放棄することができないので、バブル崩壊後のリゾートマンションはババ抜きとなっている。

引退後にその地方に移住するならば購入はありだが、運動強度の高いスノーボードを老後も続けられるかどうかはわからない。

賃貸はどうかというと、これがまたスキー場近くの不動産の購入に価値がないと思わせるほど賃料が安い。月3万も出せばワンルームから2DKぐらいの部屋が借りられてしまう。問題は冬の間4ヶ月だけ借りて最低限住めるだけの環境を整え、シーズンが終わったら撤退する手間は面倒だ。通年で借りれば毎年賃貸契約と解約をする手間は省けるが、特に登山趣味もないので夏の間の価値はほとんどない。

手間もさることながら、場所の問題もある。

越後湯沢駅の徒歩4分のところに、月1.6万円のワンルームと3.2万円の少し広いワンルームがある。駅からバスで各スキー場に行くことができる。東京-越後湯沢が2時間、越後湯沢駅から各スキー場まで20-40分といったところだ。月1.6万円は極めて安く、通年借りたとしてもそれほどの負担ではない。問題は、越後湯沢周辺のスキー場は雪質はそれほどでもないということだ。東京からの交通の便がよいために栄えている場所だ。駅前の土地勘はそれほどないが、車なしで数ヶ月滞在することぐらいはできるだろう。

白馬駅から800mのところに月4.8万円の2DKがある。白馬村は前シーズンに2週間滞在したことがあり土地勘がある。白馬駅からバスや電車で各スキー場に行くことができる。スキー場までは1時間弱といったところだろう。付近には温泉もスーパーもある上、好日山荘に小さなクライミングウォールがある。東京からバスと電車の連絡にもよるが4時間ぐらいだ。

妙高市の新井駅の近くに、月3万ぐらいで1Kから2DKぐらいの賃貸がある。問題は土地勘が一切ない。地図を見る限り駅前は車なしでも数ヶ月滞在できそうな気はする。近所にボルダリングジムがある上、トップロープまでできる場所もあるようだ。問題はスキー場なのだが、新井駅から電車で26分かけて妙高高原駅に行き、そこからバスで赤倉温泉、赤倉観光、池の平、杉ノ原といった各スキー場に移動するか、関山駅に行ってバスでロッテアライリゾートと関山温泉スキー場に行くことができるようだ。新井駅からスキー場まで1時間以上かかるだろう。東京からは4,5時間ぐらいだ。

賃貸を借りるならいい加減に不動産屋に連絡を入れないといけないが、何分遠方の物件なので手間がかかるし踏ん切りがつかない。