職質裁判で不当判決が出たので控訴する
職質裁判の一審判決があまりにも不当すぎる。判決文はGitHubで公開している。
https://github.com/EzoeRyou/calling-110-is-suspicious
判決文では、東京都(警察)側の多くの虚偽の主張は認定されなかった。以下は認定されなかった東京都(警察)による虚偽の主張である。
- 江添はパトカーとすれ違った際、顔をふせ足早に走り去った
- すれ違った場所の近くにある自動販売機で飲み物を買っていることからありえない
- 江添は手を小刻みに動かす所作をなした
- 裁判所の判断では言及されず
- 江添は吉野家の看板をひっくり返した
- 裁判所の判断では言及されず
特に最後の項目はとても興味深い。私は走ったところ警察官らに取り押さえられて駐車場に押し込められたわけで、裁判所は走ったのは怪しいとしている。しかしなぜか東京都(警察)の主張では、私は走っておらず自分の意志で駐車場に向かったとしている。東京都(警察)がなぜこんな嘘をついたのかというと、私が自分の意志で駐車場にとどまっていたということを主張するためらしい。私が走ったことにより、私の意思に反することが行われていたという証拠になってしまうので、嘘をついてまでも私が自分の意志で駐車場に向かったとでっち上げたかったのだ。裁判所は私の主張を採用し、走ったのは怪しいとしているが、もし走ったのが事実であるとするならば、証人尋問の場ですら私は自分の意志で駐車場に向かったと証言した警察官の井上は偽証ではないのか。井上は証人尋問において、上記の裁判所が認定しなかったことをすべて証言している。
東京都(警察)の主張は、自身を有利にしようと嘘をつき、その嘘をごまかすためにさらに嘘を塗り重ねて、本当におかしなことになっている。
さて、問題は裁判所だ。すでに書いたように裁判所は以下のように判断した。
最初の10分間は職務質問の要件を欠く。しかし私は外見から目的がわからず、刃物等の危険物等が十分入るリュックを持っていたため、警察官は声をかける必要性があった。したがって最初の10分間は適切であった。
その後、私は吉野家に入ろうとした。これは吉野家に立てこもることが予想できる。また110番通報を要請した。これは不審事由である。
残りの1時間20分について、不審事由が存在するので適切であった。
リュックの上から触ることによる所持品検査は私が同意しているので適切であった。所持品検査に至るまで1時間30分、所持品検査をするまで解放しないと言い、進行方向に立って取り押さえるなどの有形力の行使があったが適切であった。
不当判決にも程がある。
職務質問の要件を欠くのであればそれは職務質問ではない。そもそも質問はなかったのだ。いきなり所持品検査を要求しているのだから、職務質問は行われなかった。
最初の10分間で、私は通勤中であることを告げたし、公的機関の発行する身分証も示したので目的は分かっている。刃物の入らない奇妙なリュックというものは私の知る限り存在しない。刃物が入っているという証拠もなしに、刃物を十分入れることができるなどという曖昧な理由だけで所持品検査をしていいはずがない。
裁判所も認定するように職務質問の要件を欠いていた。そもそも所持品検査を要求するだけで職務質問は行われていなかった。目の前の警察官が法に違反しているとしたら110番通報するのは当然で、かつ110番通報は容易に改変不可能な方法で記録されるので、このとき110番通報をしてこの後のやり取りをすべて録音していれば、東京都(警察)の虚偽の主張を許すこともなかった。警察官らはなぜか110番通報を妨害した。
110番通報の要請が不審事由に当たるなどということは被告である東京都(警察)も主張していない。原告被告双方ともに主張していない争点を勝手に設定して勝手に判断するのは裁判の手続き上問題がある。
なぜか控訴は東京都(警察)に対する反論よりも、裁判所の判断に対する反論が多く含まれそうだ。