本の虫

著者:江添亮
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スノーボード4回目

前回、とうとうベーシックターンができるようになった私には自信がついてきた。来週末、仲間内で滑りに行くが、これならば大丈夫だろう。しかしレッスンの回数券も買ったし、来週末まではまだ10日間ほどあるので、筋肉が回復した2日後の14日木曜日に再び日帰りでガーラ湯沢に行った。レッスンも回数券を買ったことだし、消費するためにも行かない理由はない。

そろそろ日帰りガーラ湯沢の感覚もつかめてきたので、今回の新幹線の時刻は最適なとり方をした。事前に早寝をすることにより05:00には起床し、6:44分東京駅発のMAXたにがわに乗る。帰りは17:01だ。ガーラ湯沢のリフトは16:30まで動いており、ゲレンデ自体は17:00まで開いているのだが、体力的には16:00で限界になるので、最後まで粘る必要はない。それに、平日の上越新幹線ガーラ湯沢発東京行は、17:01と17:50と19:08だけなのだ。たかが600メートルぐらいしか離れていない越後湯沢駅まで出ればもう少し細かいダイヤになっているのだが、それも面倒だ。そこで、16時過ぎに切り上げて17:01の新幹線に乗ることにした。

この日はとても寒かった。その分雪質はよく、到着直後の斜面はよい滑り心地だった。

ところでガーラ湯沢にはエンターテイメントという名前の初・中級者向けのコースがある。このコースは最初と最後の傾斜がきつくなっていて、安定してベーシックターンすることができない。できることはできるのだが、ヒザと足首に強い負荷がかかるため、連続したターンを維持できない。これは私の筋肉と関節が弱いと言うより、私の動きに問題があるに違いない。今日中に向上させたいものだ。ただし、明らかに上達はしている。逆エッジで転ぶことはほとんどなくなったので、転ぶときは予測ができる上、十分な減速ができるので、辛い転び方はしなくなった。

午前のレッスンではターンを上達させるために、ターンの各要素を分解して練習した。体重を前足にかけてターン、トーションだけでターン、エッジだけでターン、視線を適切にしてターン。頭と体と重心が正しく板の上に乗っていることを確かめるために軽くジャンプ、といった練習をした。

午前中の練習を踏まえて再びエンターテイメントに挑んでみたところ、多少マシになった感じはあるのだが、まだヒザと足首に削岩機でも使っているかのような強い負荷がかかる。

午後になって、再びレッスンの集合場所に向かった。ガーラ湯沢のスノーボードのレッスンは、初めて、初級、中級、上級に分かれている。初級はサイドスリップができること、中級は連続ターンができること、上級はどんな斜面でも連続ターンができること、という条件になっている。はたして今シーズン中に上級に上がれるのだろうか。

レッスン開始時間になったが、中級には私一人しかいなかった。なんと、これでは実質プライベートレッスンではないか。平日に来てよかった。

午後のレッスンでは緩斜面で荷重と抜重の訓練をした。インストラクターいわく「トーションなどの細かいことはひとまず忘れろ、荷重と抜重がしっかりできていればターンはできる」。いままで荷重と抜重はちょっとしゃがむ、ちょっと立ち上がる程度のヒントしかもらっていなかった。緩斜面ではそれで十分だった。そもそも、緩斜面では荷重と抜重をそれほど行わなくても簡単にターンができる。

しかしそれでは緩斜面でしかターンができない。私は腰を限界まで落としてしゃがみ、ターン開始時に前向きに斜めに立ち上がり、ターン終了時に再び腰を限界までしゃがむという、とても大げさな荷重と抜重の動きを訓練した。そしてとうとう、初めてレッスンで緩斜面ではないコース、エンターテイメントに向かった。

なんと、荷重と抜重をしっかりするだけで、斜面の傾斜が厳しくなってもしっかりと安定してターンをすることができた。しかもヒザと足首への負荷が消えた。スクワットをする負荷だけでターンができるようになった。

プライベートレッスンの効率は素晴らしい。プライベートレッスンはグループレッスンの3倍ぐらいの値段だが、この効率を考えると、今シーズン中にプライベートレッスンを頼むのも検討に値する。

インストラクターから、だいぶ動きがよくなった。後は反復演練するだけだと助言を受けて午後のレッスンが終わった。ちょうど来週はみんなでスキーに行く。はじめてレッスンではないスノーボードに挑戦するいい機会だ。