スノーボード3回目
11日にガーラ湯沢まで日帰りスノーボードに行ってきた。今回はだいぶ寒く雪も降っていた。少し早めに着いたのでレッスン前に一滑りしたところ、あまりの寒さと横から打ち付けるが顔に張り付く問題のためにつらい思いをしながら滑り降り、直ちに売店でフェイスガード付きのフードを購入した。
レッスンはまだ連続ターンができないので初級だ。ターン自体はできるようになったのだが、連続できない。トゥエッジ側のターンをした後、不安定になり続かない。
今回の午前のレッスンでは、斜面にトゥエッジをかけてジャンプしてあがるトレーニングを学んだ後、ベーシックターンを学んだ。どうやらターンをするときに立ち上がることでうまくバランスを取ることができるようだ。どうやら立ち上がり系だのあるいはその逆の抱え込み系だの、荷重とか抜重といった用語が関係するそうだが、まだそのへんはよくわからない。後日スノーボードのそのへんの力学を解説した本を買って調べようと思う。
初めてベーシックターンが決まった時は爽快だった。レッスンを忘れてそのまま下まで連続でターンしながら滑ってしまった。
結果として、スノーボードを始めてから累計10時間ほど滑ったところでベーシックターンができるようになった。不思議なことに、一度感覚を掴んでしまうと大げさに屈伸をしなくてもターンができるようになった。
ベーシックターンはできるようになったが、まだトゥエッジ側のターンが安定しない。午後のレッスンではトゥエッジ側のターンを安定させるために、重心を前足に置くことや、トゥエッジのサイドスリップでできる限りゆっくりと滑り降りることや、直滑降でスピードを出した状態からトゥエッジのサイドスリップに切り替えて速度を落とさず一定距離を滑ること、はてはトゥエッジで一回展するなど、筋トレのような疲れる訓練をした。
レッスンが終わり、疲れたが最後に一滑りだけしようと初心者用の林間コースに行ったところ、地獄を見た。まずコースの幅が狭すぎてターンが難しい上に、あまりにも傾斜がなさすぎる。幅が足りずにターンしきれずブレーキをかけて止まってしまった後に、傾斜が緩すぎるために直滑降に戻しても滑らないという地獄を味わった。
どうやら初心者用の緩斜面の林間コースというのは、スキー初心者にとって都合がいいコースであり、スノーボード初心者にとってはつらいコースのようだ。
このような林間コースをスノーボードで滑るには、ターンの幅を短くする必要があるようだ。まだまだ学ぶことが多い。
ところでスノーボード用語について思うことがある。どうもスノーボード用語があまり統一されているように思えない。スキーは歴史のあるスポーツだ。日本はドイツからスキーを学んだので、ボーゲンといい、最近はあまり言わなくなったがパラレルクリスチャニアといい、ドイツ語由来の用語が多い。一方スノーボードは1980年台にようやく商業的な板が販売され始めたほど歴史の浅いスポーツだ。サーフィンやスケートボードのようなトリックを決める文化から強く影響を受けていて、オーリーやノーリーといったスケートボード用語が輸入されたりしている。
「木の葉落とし」という用語がどこから来たのかよくわからない。これは第二次世界大戦中に日本のゼロ戦がよく行っていたとされているマニューバの名称であるが、関係があるのかどうかはわからない。英語では振り子(Pendulum)というようだ。
ベーシックターンはそのままbasic turnだが、どうも立ち上がり系に対する抱え込み系のターンのことを、英語ではdynamic skidded turnというらしい。
インストラクターから何を学びたいかと聞かれて、今回のレッスンで一緒になった中国人は、「バターをやりたい」と言っていた。インストラクターは「バター」が何を意味するのか知らなかったが、おそらくプレス系のグラトリであろうと推測していた。調べたところ、どうやらバターというのはノーズプレスかテールプレスした上でスピンするトリックのようだ。
グラトリという用語もよくわからない。グラウンドトリックが4音節を好む日本風に省略されたのであろう。
次の目標はミドルターンとショートターンだ。その次の目標はおそらくカービングターンだろうか。