スノーボード2回目
スノーボード初体験の興奮冷めやらぬ3日後、有給を取ってガーラ湯沢に日帰りスキーに行った。今回は旅行会社のツアーを申し込んだので、往復の新幹線とリフト券で12100円だった。他にロッカー代が1000円かかるので、最低でも13100円はかかることになる。
前回の最初のスノーボードでは怪我はなかったのだが、かえって寝ようとすると首に違和感を感じた。朝起きると首の側面に痛みがある。そんなところは打っていないはずだ。しかし、この痛みはどうも筋肉痛のような痛みだ。調べてみると、転んだときに頭を守るために瞬時に顎を引き頭を起こす動作をするために、その動きをする筋肉である胸鎖乳突筋が損傷した可能性が高そうだ。1日たった夜、筋肉痛はさらに激しくなり、仰向けのまま首だけを使って顔を起こすのが辛いほどであったが、2日目にはだいぶ楽になり、3日目にはかなりよくなった。
もうひとつは、尾てい骨の痛みがあった。これは翌日には完全に収まっていたが、気になるところだ。
怪我こそなかったものの、スノーボードはとても良く転ぶということがわかった。しかもスキーと違い、予測不可能なときに前後に転倒する。スキーでは転倒する時はだいたい事前に予測可能であり、受け身を取る準備ができる。しかも転ぶのはたいてい側面からだ。スノーボードでは逆エッジにより不意に転ぶ。しかも前後に転ぶので頭を打ちやすい。
これはあまりにも危険なので、プロテクターを買うことにした。
まずヘルメットだ。神保町から小川町にかけての通りの店をハシゴしたところ、スキーとスノーボード用のヘルメットは自転車用ヘルメットと同じ発泡スチロールとプラスチックで通気用の穴があいている作りであった。自転車用との違いは、通気穴に雪が入り込まないような設計になっている。
そして、高級品にはMIPSというコンピューターアーキテクチャーと同名の機構が使われている。これはヘルメットがアウターとインナーの二層構造になっていて、衝撃時に二層がずれることによって衝撃を分散させる仕組みだそうだ。GIROのEmerge MIPSというヘルメットを買った。
尻プロテクターは数千円の安いものと、BURTONの高いものがあった。どちらもパンツのように履いて装着するものだ。BURTONの高い製品は薄くて動きやすそうであったので、BURTONを買った。
これで終わりにするつもりだったのだが、手首とひじとひざのプロテクターも買った。手首はグローブの上からつけるもの、ひじとひざは筒状のインナーでスリーブやタイツのように装着する。
もうひとつ、上半身にインナーとして着込む胸部と背中のプロテクターがあるのだが、これはトリックを決めるときには必要だろうが、まだそのレベルには達していないので必要がないと判断して見送った。
さて、早速ガーラ湯沢で滑ってきたが、やはりプロテクターは正解だった。何度も尻だけで全衝撃を支えるような悪い転び方をしたのだが、尾てい骨は全く痛くならなかった。ひじとひざのプロテクターも手以外で積極的に受け身を取りに行くことができるのでよい。うっかり手を先についてしまっても手首のプロテクターによって手首を痛めることはなかった。途中、インストラクターから、プロテクターを付けているので大丈夫だろうとターンの練習として360度スピンを提案され、挑んで当然派手に転んだのだが、プロテクターのおかげで何の問題もなかった。また、プロテクターのせいで動きが制限されることもなかった。
さて、2回目のスノーボードでは朝早く出発し、午前、午後ともにレッスンを受けた。今回は、ヒールエッジ、トゥエッジ両方でのブレーキとターンを学んだ。トゥエッジのターンは難しく、まだ緩斜面でしか安定して成功しない。そして連続してターンすると安定しない。ガーラ湯沢のレッスンは、はじめて、初級、中級、上級と別れているが、中級に行くためには連続ターンができなければならない。見ていると簡単に思えるのだが実際に行うのは難しい。
インストラクターが言うには、私は足元を見る癖があるらしい。足元を見るとバランスが崩れるし、第一足元を見ても意味がない。というのも回避すべき対象は足元にはなく、足元に回避すべき対象が見えたところですでに手遅れで回避不可能だからだ。
スキーとスノーボードを比較すると、スキーは入門が簡単で上達が難しい。スノーボードは入門が難しく上達は簡単だそうだ。スキーはボーゲンですぐに滑ることができるし、ターンも難しくない。スノーボードはサイドスリップの習得が難しく、かつ後ろ向きに滑ることができなければターンすらままならない。
週末もスノーボードに行くつもりだ。