私はマウスが好きだ。
30行以上、100列以上の文字が表示できる端末を使っている私にとっては、マウスは必須である。画面上に表示される任意の1文字にカーソルを合わせたい場合、キーボードだけでカーソルを移動させるのはとてもつらい作業である。一方、マウスならばその場にカーソルを動かすだけでよい。
端末を分割して複数の画面にする時、それぞれの画面のサイズをその場で微調整するには、キーボードで画面サイズの数値を指定するよりは、やはりマウスで直感的にドラッグしたい。
例えばvimだ。以下のようにすると
:set mouse=a
Vimはマウスを扱えるようになる。端末の任意の文字にカーソルを合わせるのにマウスを使えるのみならず、マウスでスクロールやマウスで範囲選択もできる。
Vimは画面を複数のWindowに分割できる。
:split
:vsplit
このとき、マウスを有効にしているとウインドウの枠をドラッグすることでサイズを直感的に変更できる。
tmuxも重要なソフトウェアだ。
tmuxは.tmux.confに以下の設定をすれば、
set -g mouse on
マウスを使えるようになる。マウスでスクロール、範囲選択ができるし、
Ctrl-b "
Ctrl %
で作ったtmuxのpaneのサイズもドラッグで直感的に変更できるようになる。
ところが、tmuxのなかで実行したvimのウインドウのサイズをマウスで変更できないことに気がついた。
調べた結果、これは.vimrcに以下のように書き込めばできる。
set mouse=a
set ttymouse=xterm2
どうやらxterm2にあるドラッグ中もマウス入力を通知し続ける機能を使うそうだ。tmuxも対応している。
これで問題は完璧に解決したと思ったが、もう一つ問題に出くわした。ssh先のリモートで実行したtmuxの中で実行したvimではマウスによるウインドウのりサイズができない。
これは.tmux.confに以下のように書けばできる。
set -g mouse on
setw -g alternate-screen on
man tmuxをみるとデフォルトでonになっているはずだが、なぜかUbuntu server 18.04ではonになっていないようだ。
これで以前からやりたかったssh越しにも違和感のまったくない環境を作ることができた。