本の虫

著者:江添亮
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新しいラップトップRazer Blade Stealthの2016年版を中古で買った

タイトル通り、会社の同僚が買ったまま持て余していたRazer Balde Stealthの2016年盤を中古で買った。大まかなスペックは以下の通り。

さっそくWindowsを無慈悲に消してUbuntuを入れる。特に問題なく入った。

Ubuntuの動作には問題がないので、後はこのラップトップのハードウェア的な評価になる。

まず4Kディスプレイなのは今更言うまでもない。もはや4Kディスプレイ未満の解像度のディスプレイの使用は基本的人権の侵害であり幸福で文化的な最低限度の生活を満たさない。

ディスプレイのサイズが12.5インチというのは一長一短がある。PCを持ち運んで様々な場所で作業したい場合、この大きさは悪くない。しかし、一カ所にとどまって長時間作業する場合、このサイズはやはり小さい。これでも4Kディスプレイなので、むしろppcmは大きい。したがってフォント描画もとても綺麗だ。それにしても人間の目には限界がある。物理的にディスプレイが小さいとつらい。

メモリ量は、VMを立ちあげず、主にターミナルエミュレーター上でvimを使ってテキストを編集するのであれば問題のない量だ。

外部ポートが乏しいのもつらい。Ethernetポートがないのはつらい。できれば外部画面出力は2つほしいし、USBポートも4つぐらいはほしいところだ。EthernetやUSBはUSBハブを使えばいいのだが、USBハブを持ち運ぶのは面倒だ。

充電はUSB Type-Cで行う。これによりACアダプターの紛失や破損の際に代替品をすぐに用意できるという利便性があるが、USB Type-Cの規格に準拠した充電器やケーブルの入手は一苦労すると聞いている。世の中には規格違反の粗悪で危険なケーブルが出回っている。

また、このラップトップの元持ち主によれば、Windowsで使っていたところ頻繁に熱によりCPUがダウンクロックされてスペック通りのパフォーマンスがでないのと、12インチという小ささと、8GBというメモリの少なさと、GPUを積んでいないことによりグラフィックパフォーマンスの悪さにより、使いみちがなく持て余していたそうだ。

多少の不満はあるものの、現在使っているIvy Bridgeのとても重たいゲーミングラップトップを置き換えるには十分だ。流石にこの2017年にIvy Bridgeを使うのは無理があり、あまりにも遅いため日々の作業にも支障が出ていたので、12インチという難点はあるが、この際メイン環境として置き換えることにした。

これで現在、筆者が日常的に使うラップトップは3台。Razer Blade Stealthと、Toshibaのdynabook T95/NGと、DellのLatitude E7470だ。

Toshibaのdynabook T95/NGは、中古で9万なので購入した。4Kディスプレイが付いていて比較的最近の製品なのにこの値段なのは、ディスプレイに縦一直線に常時白点灯ピクセルがあるからだ。とりあえず白背景にして黒文字でテキストを編集するとあまり気にならないので自宅で使っている。不思議なのは、東芝のWebサイトのスペック表を見ると、GPUにAMD Radeon R9 M265Xを使っているらしいのだが、Ubuntuからは認識されず、GPUはHaswell Mobileと表示される。HD GraphicやIrisなどではない不思議な表記だ。ただしlspciをしてみると、

01:00.0 Display controller: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD/ATI] Venus PRO [Radeon HD 8850M / R9 M265X] (rev ff)

と表示される。factorioでしばらく遊んでいるとカーネルがエラーメッセージを吐いて停止する。ブラウザーでWebGLを動作するぐらいでは問題が無いようだ。

DellのLatitude E7470は私の所有物ではなく、会社の支給PCだ。私はこれにUbuntuを入れて使っているが、どうも具合が悪い。マウスやキーボードやタッチパッドといった入力を度々取りこぼす問題がある。内蔵のキーボードとタッチパッドが悪いのかと思い、他の環境で正常に動作するマウスやキーボードを繋いでみても、やはり入力を取りこぼす。ハードウェアかLinuxカーネルかXに問題があるように思われる。Unityは使えたものではなくGnomeだとだいぶマシになるが、やはりたまに入力を取りこぼす。Ubuntu 17.04のDaily buildをいれてLinux kernel 4.9を試してみたが、多少改善された程度でやはり入力を取りこぼす。4.10はまだ試していない。

私の理想のラップトップは、15インチ、4Kディスプレイ内蔵、USキーボード、メモリ16GB以上、内蔵Ethernetポート、ディスプレイ出力が2ポート、USBポート、ストレージが交換可能なこと、nVidiaのGPUを積んでいないこと、高パフォーマンス高消費電力なGPUを積んでいないこと、なのだが、なかなか条件にあったラップトップが見つからない。