本の虫

著者:江添亮
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歌舞伎座.tech#9異種言語格闘を開催した

以下の通り勉強会を開催した。

歌舞伎座.tech#9「異種プログラミング言語格闘勉強会」 - connpass

C++の発表はだいぶ残念な形になった。いろいろ考えたが、やはりC++17に採用される新機能に、口頭と僅かなスライド上のコード例で発表してわかりやすい機能がない。

さらに言えば、C++17では、これがあれば根本的に今まで面倒だったことが楽になるという機能がない。ライブラリにはいろいろと入っているのだが、すでにBoostでよく知られたものが入っているだけだ。

さて、今回期待していた、PostScriptでの発表者はキャンセルしてしまい来なかった。とても楽しみにしていたのだが残念だ。また別の機会があれば発表してほしいものだ。

さて、今回最も面白かった発表は、なんと言ってもシェルスクリプトだ。POSIX規格の範囲内だけで動くシェルスクリプトならば、20年動くという主張をしていた。

中でも面白かったのが、発表者が2014年に参加したハッカソンでは、東京メトロの提供するAPIを用いて面白いものを作れというお題で、目的としては2020年の東京五輪に向けて観光客に使ってもらえるサービスを想定していたそうだ。当然、入賞作品はお手軽に使えるスマフォアプリが多かった。しかし、6年後にAndroid/iPhone用のスマフォアプリは動くのかというと、とても疑問である。

他には、Goの紹介が面白かった。何でも、Goには特に斬新で面白い言語機能は入っていない。まるで1980年代の言語のようだ。しかし、実務で使うにはこれでいいのだ。

goのコンパイルは極めて早く、C++などなら特別に構築した分散コンパイル環境を使うような規模のソフトウェアでも、goならば公に配布しているコンパイラーのバイナリと全く同じものを何のひねりもなく使っているとのことであった。さらに、GoogleのGo実装は、サポートするすべての環境でクロスコンパイルが可能である。しかも、goの吐き出すバイナリは静的リンクされているので、GNU/Linux環境においてもライブラリの有無やバージョンを考える必要がなく、バイナリがどこでも動く。そのため、デプロイのためのスクリプトは、goをコンパイルして、そのバイナリをscpするだけだという。

また、Googleのgo実装にはgo fmtがあり、コーディングスタイルの自動変換を行ってくれる。チームに「ぼくのかんがえたさいきょうのコーディングスタイルは・・・」などとほざく自尊心の強い同僚がいようとも、「うるせぇ、いいからgo fmtしろ」ですむ。

また、仕様書も簡潔に書かれていて読みやすいという。

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また勉強会を開催したいが、次のネタをどうするか考えている。

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