本の虫

著者:江添亮
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最近遊んだ不自由なビデオゲーム

不自由なゲーム専用OSであるWindows箱で最近遊んだゲームを紹介する。

Keep Talking and Nobody Explodes

爆弾解体ゲーム。ビデオゲームというよりはボードゲームに違い。ビデオゲーム側としては、爆弾を解体する操作を提供している。このゲームを遊ぶには最低二人が必要である。一人がコンピューターを操作して爆弾を解体する。爆弾を解体する人は、爆弾の解除マニュアルを読むことができない。

残りのプレイヤーは、できれば紙に印刷された爆弾解除マニュアルを読む。そして、爆弾を解体する人間と、口頭で通信して爆弾を解除させる。

爆弾解除マニュアルは不必要に回りくどく書かれている。そのため、爆弾解除係とマニュアル読者は不毛なやり取りを繰り返すことになる。例えば、以下は典型的なプレイ中の会話である。

マニュアル係「どんなモジュールがある?」
解体係「えーと、何か線がいっぱいあるやつがある」
マニュアル係「線は横? 縦?」
解体係「横」
マニュアル係「線は何本?」
解体係「5本」
マニュアル係「えーと、最後の線は黒い」
解体係「えーと、線は上から白、赤、黄色、赤、黒」
マニュアル係「最後の線の色は?」
解体係「黒」
マニュアル係「えーと、箱のどこかにシリアルナンバーがあるはずなのだけど」
解体係「シリアルナンバー?」 マニュアル係「そのシリアルナンバーの最後の桁は奇数?」
解体係「シリアルナンバー・・・あ、あった、でなんだっけ?」
マニュアル係「そのシリアルナンバーの、えーと、最後の桁は奇数」
解体係「最後の桁は・・・4」
マニュアル係「4は・・・偶数なので奇数じゃないか。次行って・・・赤い線はある?」
解体係「ある」
マニュアル係「何本ある?」
解体係「2本」
マニュアル係「えーと、じゃこれも違って・・・黒い線はある?」
解体係「ある」
マニュアル係「ということは・・・えーと、最初の線を切って」

これはとても面白い。

BioShock Infinite

待望のBioShockシリーズの第三段。だが期待されすぎた凡作。

グラフィックと音楽はいいのだが、戦闘が極めて退屈で、ストーリーも大して面白くない。エリザベスも可愛くない。

Kerbal Space Program

宇宙開発をするゲーム。ロケットを組み立てて地上から発射し、軌道に載せ、惑星探索をするゲーム。

舞台は地球のような恒星系を持つ惑星Kerbinから始まる。Kerbinは地球の10分の1のサイズなのに表面重力は同じというとても密度の高い物質で構成されている。

とても面白くて中毒性のあるゲームだが、筆者はまだ軌道にすらのせることができていない。軌道は極めて常識に反する。

Grapple

粘性のある球体がGrappling hookを駆使しながらスタートからゴールに移動するだけの面クリア型ゲーム。とても単純だがとても面白い。

Tower of Guns

ランダム生成されるステージ群をクリアしていくFPS。極めて単純だが面白く、息抜きに良い。