本の虫

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超会議2015の感想

超会議2015が開催された。

ほぼすべてのドワンゴ社員は、何らかの形で超会議の運営スタッフとなる。筆者はゲームエリアでアナログゲームのインスト要員をしたかったが、どういうわけかまるなげ広場に割り当てられた。

さて、事前の社員説明会が月曜日の朝(ドワンゴ時間)に行われた。説明会のスケジュールが社内のスケジュール管理システムに追加されたのは、おそらく金曜日の昼(ドワンゴ時間)以降である。月曜日は朝過ぎに出社して、ボードゲームなどをしていたので、説明会に参加するのを忘れてしまった。さて、同じ場所に割り当てられた表に顔の出ている他のドワンゴ社員であるま○ら○きも、同じく忘れたらしい。二人で議論した結果、この状況で説明会に参加するのは不可能であるという結論に達した。

さて、説明会に参加した人の話では、まるなげ広場に割り当てられたスタッフは、馬車をやるらしい。

馬車というのは、野尻抱介なる人物が毎年行っている超会議の企画だ。その内容は、荷車に人を載せて、人力で引っ張りながら、会場である幕張メッセのホール内を一周するというものだ。と、概略だけ説明すると、なんともチープな企画のように読めるが、その文脈が問題だ。

なにしろ、超会議は来訪者が相当に多い。去年の超会議では、通路に人があふれ、目的の場所まで進むにも人をかき分けて行かなければならない有り様だった。そこに荷車を通すのだから大変だ。荷車の前後左右に人を配置して、荷車が通れる空間を確保しながら進まなければならない。

さて、超会議の前日にリハーサルで幕張メッセに行ってみると、馬車が用意されていた。予想に反してなかなか興味深い装置が取り付けられている。ブレーキはもちろんのこと、何とパワーステアリングがついているではないか。また、車輪のボールベアリングの性能のおかげか、とても軽い力で引っ張ることができる。荷車には乗り降りするための階段がついているが、今回は強化されているらしい。聞くところによれば、前回の超会議で、力士が乗ろうとしたところ、その重さで階段が壊れたとのことだ。去年の雪辱を晴らすべく、今回の階段は力士が乗っても問題ないようにしたとのことだ。

他には、スピーカーがついていて、効果音を鳴らしたり、マイクが使える。電光掲示板がついていて、文字列を流すことができる。取り外しできる椅子がついている。

さて、リハーサルで練習がてら、他のブースを回ってみた。アニメブースでは、ごちうさブースとゴルゴ13ブースが特に興味深かった。

ごちうさブースでは、空気で膨らますクッションのコースに乗り、水平に張られるロープを体に装着して、「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」と叫びながら、前方の抱きまくらをホールドするアトラクションが設置されていた。見事抱きまくらをホールドできたものには、何と抱きまくらがそのままもらえるという。

実際に体験してみたが、かなり難易度が高かった。ロープには伸縮性がなく、空気でふくらませる土台の伸縮性のみを使って目的の一まで到達しなければならない。戦略として、勢いよく跳躍する方法と、土台を掴んでにじり寄る方法とがありそうだ。両方試してみたが、どちらもうまくいかない。土台は掴みどころがないが、ボルダリングで握力が鍛えられたためか、ピンチ力でつまむことはできた。しかし体を引っ張れるほどの力が出せない。

あとから成功した者に話を聞くと、姿勢を低くして跳躍すればよいらしい。成功者はアメフト経験があり、かなり大柄な体格をしていたというのも大きい。

ゴルゴ13ブースは、斜めに張られたロープを滑車で滑空しながら標的を赤外線銃で狙い撃つもののようだ。リハーサルで運営スタッフしかいないのにだいぶ待ち時間があった。また、ハーネスを装着するのは、明らかにクライミング経験のない素人スタッフで、下にマットやネットが張られておらず、やや不安を覚えた。また、実際のアトラクション自体は、並んでまで体験するほど面白くも感じられなかった。もちろん、わずかな運営スタッフだけで練習している段階だからそう感じるのであって、本番は違うのかもしれないが、本番環境では体験していないのでわからない。

アナログゲームのブースを見たが、卓の距離があまりにも密接しすぎている気がした。超会議の参加人数から考えれば、周りが人で埋まって悲惨なことになるのではないか。それに、他のブースと距離が近いのも気になる。

さて、リハーサル後は、海浜幕張駅の近くのイオンモールの中にある、PEKIPEKIというクライミングジムに行った。なかなかおもしろいジムだった。日本でここにしかないクライミングマシーンが置いてある。ベルトコンベヤーを縦にしたような機械にガバホールドが大量に取り付けてある。さながらハムスターの回し車のように、延々と登り続ける機械だ。また、壁の角度も稼働中に変更可能なのだ。実際に使ってみたが、これはトップロープで長い課題を登っていく感覚に近いようだ。PEKIPEKIに行くクライマーは、むしろ短くて難しい課題を好むので、このマシンはほとんど使われていないという。それにしてもどこでもクライミングができる面白い機械だ。自宅や会社にあるといいのだが、お値段が5,600万ぐらいするとのことだ。そしてアメリカから輸入しなければならず、またこの手の機械は、定期的に保守点検しなければならないだろうから、保守契約も結ぶ必要があるだろう。そんなに金があれば、普通に壁を設置させたほうがまだ安そうだ。

さて、当日だ。何しろ会場が幕張メッセだ。運営スタッフの中には自腹で近場に宿を取ったものもいるが、私は家から向かった。幸い、今回はとあるシェアハウスに泊まったため、野方から行くよりも一時間ほど通勤時間を節約できた。

さて、東京駅から京葉線で海浜幕張まで向かったが、まだ朝6時だというのに混んでいる。これが皆超会議に向かうのかと思いきや、乗客の半分ほどは、舞浜駅で降りていくではないか。これが、某黒いネズミの土地だ。毎週末ごとにこれなのだろうから、その集客力たるや呆れ返るばかりだ。

一日あたり、ホールを20周以上歩いたので、○さ○っきは足の痛みを訴えていた。しかし、休むと言いながら、女コスプレイヤーが乗るとカメラを抱えて場所の周りを歩きつつ写真を撮っている。

「いや、足は痛いんだけど、写真はとらなきゃなんないし」

見上げた根性だ。

初日の終わりに、乗合馬車の運営スタッフから打ち上げに誘われたが、極めて非常識的なことに、ニコチン中毒者が同席してタバコを常用すると聞いたので、断った。一体何を考えているのだろうか。失礼という言葉には限度というものがある。その場で罵らなかっただけ、私も丸くなったものだ。

さて、一日目の帰りに、新卒の同僚から飲みに行かないかと声をかけられた。行きたいところではあったが、やはりニコチン中毒者が同席してタバコ吸引をするという。これも断った。一体この世の中はどうなっているのだ。

二日目も終わり、やはりPEKIPEKIに行って壁を登ってから帰った。

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この記事はドワンゴ勤務中に書かれなかった。振替休日と有給でしばらく休みだ。

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