本の虫

著者:江添亮
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寄生獣に感じるデジャブ

駅のホームの広告で、寄生獣が映画化されるという広告を見た。はて、寄生獣、確か妖怪ハウスにマンガがあったはずだ。

妖怪ハウスに寄生獣が転がっていたので読んでみた。なるほど、面白い漫画だ。しかし、なにか引っかかる。似たような話を昔読んだ記憶があるのだ。

たしか、私の通っていた小学校の図書館にあったSF小説だ。宇宙から飛来した宇宙人が人間の体の中に入って、傷口を止血したり、網膜に影を作って文字を表示して宿主と会話したりしていた。設定が似ているし、他の犯罪宇宙人の宿主の人間を探すという話の筋まで似ている。

ほのかに覚えている内容では、「主人公は腕を深く切り裂いてしまったが宇宙人が止血、軽いキズに見えたので、消毒液をたらすと宇宙人が激痛に飛び退いて、申告な傷となった」、「泥水に躊躇せずに飛び込んだ人間が宿主ではないのかと疑う」、「主人公ははしゃいで裸足で走ったので、ガラスの破片が足にささったが、宇宙人が対処した」など。

しかし、タイトルが思い出せない。誰かこのようなSF小説に心当たりはないだろうか。

もちろん、設定や筋書きなどはアイディアでしかなく、表現ではないので、著作権侵害だと糾弾するつもりはない。ただ、不思議なデジャブ感を何とか解決したいものだ。