シンガポールの問題ギャンブル国家委員会のワールドカップサッカーでドイツに息子の貯金を全部賭けた啓蒙広告、コメディに終わる
シンガポールの、問題ギャンブルに対する国家委員会(National Council on Problem Gambling)では、ワールドカップに合わせて、ギャンブルによる不幸を啓蒙するための広告を流していた。この広告はシンガポールの国営放送で流されたので、シンガポール人の大半は見たという。
Hey! Guys! Guys! I really can't wait for the World Cup. Who do you think is gonna win it?
My dad said Brazi will win.
No, no, no!, Argentina's gonna win. Because Messi will dribble past everyone.
I wish Spain will win. My whole family supports them.
How about you Andy?
Andy: I hope Germany will win.
Why?
My dad bet all my savings on them.
[Caption]: Often, the people who suffer from probem gambling aren't the gamblers.
[Caption]: Kick The Habit. Stop Problem Gambling.
おい、お前ら、お前ら。オレ、ワールドカップ楽しみだぜ。どこが勝つと思う?
オレのパパはブラジルが勝つって言ってたもんね。
いや、いや、いや。アルゼンチンが勝つに決まってんだろ。メッシがドリブルで全員抜き去るからよ。
スペインに勝ってほしいな。ボクの家族みんなが応援しているんだ。
アンディはどう?
アンディ「ドイツが勝って欲しい」
なんで?
アンディ「パパがボクの貯金を全部賭けちゃったんだ」
キャプション:問題あるギャンブルで被害を被るのは、ギャンブラー以外の人たちである。
キャプション:悪習を断て。問題あるギャンブルをやめよ。
このNCPGによる啓蒙広告は、ワールドカップの優勝結果が決まる前に放送されたので、結果次第ではコメディになってしまうというコメントがあった。
残念ながら、2014年のFIFAワールドカップの結果は、ドイツの優勝で終わってしまったので、この動画はコメディになってしまった。
YouTubeでは、いい投資をしたとか、パパは賢いとか、ギャンブルを始めてみようかな、とかいった皮肉のこもったコメントがあふれている。
NCPGはワールドカップの結果を受けて、以下のようなバナーを用意した。
「お前のパパ勝ったんだろ。貯金返してもらったか?」
アンディ「ううん、パパはやめてくれないんだ・・・また賭けるんだってさ」
博徒が博打で得た金をまた博打につぎ込むのは、よくあることである。
余談だが、シンガポール英語の聞き取りは難航したので、英語に書き起こしておいた。おそらくあっているはずである。