本の虫

著者:江添亮
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ゲームスペース柏木でドミニオンをした

ゲームスペース柏木の毎週木曜日に行われている木ドミに参加して、ドミニオンをしてきた・・・と思う、たぶん。私の知るドミニオンとは、だいぶ趣が違ったのだが。

ゲームスペース柏木というのは、新宿区百人町1-24-7のタウンプラザ3Fにある、ゲーム用の部屋だ。極めてわかりにくい場所にある上、タウンプラザという建物自体がカオスだ。何やら小規模な店舗が多数入っている。

さて、新宿駅から明後日の方向に向かって進んだ挙句、途中でブックオフを発見してしまったので、やむを得ずして立ち寄った後、ようやく柏木に到着した。中では、4卓はドミニオン、1卓はアグリコラをしていた。

さて、ある卓でのプレイが終わったので、入れ替わりに入って、ドミニオンをした。

ドミニオンというのは、覚えやすいルールでありながら、選択の余地が大量にあって、大変面白いゲームである。筆者はまだ、数えるほどしか遊んでいないが、筆者の知るドミニオンとは、カードを迷いつつ買って、相手が悩んでいるのを待つゲームであったはずだ。

しかし、この空間におけるドミニオンは、筆者が知っているドミニオンとは、だいぶ様子が違った。

まず迷わない。皆、手番を即座に終えてしまう。

迷わない結果、待たない。筆者が手番を終えて、カードをシャフルして、5枚引いて、さてどうするかと考えつつ、ふと顔を上げると、すでに手番が一巡した後で、皆、筆者の手番を待っている状態であることがほとんどであった。

そして、ゲームも短時間で終わる。その終わり方も唐突で、一人が一瞬にして得点を得て、しかもゲームの終了条件を満たすような終わり方であった。

今日、筆者は初めて、ドミニオン、ガチ勢の戦いを目の当たりにしたのであった。筆者にとって、この卓は極めて場違いであり、存在を申し訳なくも思った。こういうガチ勢の戦いに初心者が混じっている場合の上級者の感じるいらだちは、筆者も経験上知っている。もちろん、ゲーム人口を増やすためにも、初心者と遊ぶことは重要であるし、紳士であれば、そのいらだちを表に出すことはないが、感じるいらだちは否定しようがない。ドラクエで例えれば、ゲームを開始してラダトーム城を出たら、りゅうおうがあらわれた コマンド? 級の場違いさを感じた。

筆者は、ドミニオンのようなゲームは、あそこまでのめり込むほどの魅力を感じない。TCGの流れを組む、デッキ構築に、筆者はそれほど楽しみを覚えないのだ。デッキ構築という概念は、好きな人は好きで、特に、人が思いもよらないような戦略で勝つことを楽しみとする人までいる。

それにしても、このゲームスペース柏木という空間はどうなのだろうか。いわゆるコワーキングスペースに似通ったような空間ではあるが、これで利益が出ているのだろうか。興味深いところだ。

時に、今月の18日はカタン月例会だそうだ。ゴクリ。