本の虫

著者:江添亮
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OpenBSDが2014年度の寄付金目標額に到達したため、文字通り腐敗したサーバーインフラを再構築できるようになった

OpenBSDが電気代を払えないほどの資金難に陥っていることはすでに報告した。その後、寄付が集まり、OpenBSDは持ちこたえた。さて、今回、OpenBSDの寄付金額が、今年の目標に達したそうだ。

'OpenBSD Foundation 2014 Fundraising Campaign.' - MARC

List:       openbsd-misc
Subject:    OpenBSD Foundation 2014 Fundraising Campaign.
From:       Bob Beck <beck () openbsdfoundation ! org>
Date:       2014-04-10 16:23:41
Message-ID: 20140410162340.GA15909 () hogfat ! obtuse ! com

OpenBSD財団は、2014年度の寄付金が、目標額である15万ドルに達したことを報告する。

我々は大小の貢献者に感謝する。我々は資金調達努力を、今年度と来年度に渡り、継続する。

今年の資金調達の成功により、本財団はOpenBSDプロジェクトが陥ってた問題を緩和することができるようになった。財団は電気代のような、プロジェクトのインフラに資金を回す責任を果たすことができる。

本財団は、プロジェクトのサーバーインフラを再構築する作業に着手できるようになった。このインフラには、文字通り腐敗しているものも含む。

2014年のハッカソンは開催可能となり、OpenBSDと関連プロジェクトに改良をもたらすこの重要なイベントを継続することがデキるようになった。

我々は財団に継続的に寄付している貢献者に感謝する。寄付は予算と計画をより効率的に行うことに使われる。

財団は今後も財務状況改善と、プロジェクトのサポートに向けて努力する。寄付を継続してくれ!

「文字通り腐敗しているサーバーインフラ」というのが気になる文面だ。

しかし、15万ドルというのは、有能なプログラマーを一人雇うのに必要な程度の金額である。OpenSSHのような超重要なソフトウェアも開発しているプロジェクトに有能なプログラマー一人分の給料ほども資金が集まらず、電気代すら払えない状況になっていたというのは、コモンズの悲劇に似ている現象だろうか。