Quake IIIを走らせる完全に自由な新規のRaspberry Pi用のGPUドライバーが公開
Quake III bounty: we have a winner! | Raspberry Pi
今年のはじめ、Broadcomは、VideoCore IV graphics coreのGPUドライバーの仕様とGPUドライバーのソースコードを公開した。このGPUはBCM21553に搭載されているものであり、すなわち、Raspberry PiのGPUである。
Android for All: Broadcom Gives Developers Keys to the VideoCore® Kingdom | Broadcom Connected
これにより、Raspberry PiのGPUスタックが自由になった。また、完全に独立した自由なGPUドライバーを作成するための情報が出揃った。
これを記念して、Quake IIIをRaspberry Piの新規のGPUドライバー上で最初に動作させたものに、1万ドルの賞金がかけられた。
この賞金を見事勝ち取ったのが、Simon Hallである。
リンク先では、実際にこの新ドライバー上でQuake IIIを動かすための手順が説明されている。
説明されている手順では、Raspberry Pi上でLinuxカーネルのコンパイルを行っているので、「コンパイルは12時間ほどかかるので、このためにPiをオーバークロックしておくと便利だ」などと書かれている。
この手順書に対し、Hacker Newsでは、
Quake III bounty: we have a winner | Hacker News
「あの、クロスコンパイラーというものがありましてですね」とコメントが付き、そこから、「GCCのクロスコンパイルがいかに大変か」や、「いや、Raspberry Pi用のクロスコンパイルはドキュメントが相当に整備されているので、まだ楽だ」などといったコメントがついている。