AtomとかいうGitHub発の不自由なテキストエディターについて
GitHubが存在を公開した(流出したと言うべきかもしれないが)、Atomというテキストエディターの話題で持ちきりである。
このテキストエディターは、邪悪な不自由ソフトウェアであるので、自由の価値を重んずる読者は使ってはならないことはもちろんである。自由、不自由をさておいても(もちろん、さておくことはできない相談だが)、もちろん、敬虔なVim教徒である読者は即座に了解しているだろう。AtomがEmacsよりはいくらかは--自由の価値を重んじない浅はかな利用者にとっては--使いやすくなる可能性はないでもないが、Vimの牙城を崩すことは不可能である。Vimを倒すものはVimであり、NeoVimかもしれないが、Atomであることはありえない。その点で、我々信徒は安心できる。
さて、このAtomというテキストエディターは、自由ソフトウェアではない。その理由は、以下で言及されている。
Why is Atom closed source? - Atom
Atomはクローズドソースとはならないが、オープンソースともならない。Atomはその中間的な位置に立つ。このことによって、我々はAtomに対して金を超集することを容易にするが、ソースコードは何らかの制限的なライセンスで提供されるために、ユーザーは実装方法を調べることができる。我々はどのようにしてこれを実現するかまだ完全に決定していない。公式に発表する際に、詳細を開示できるだろう。
Hacker Newsに興味深いコメントがあった。
Why is Atom closed source? | Hacker News
georgemcbay
GitHubが自分のとこのソフトウェアをどうしようと連中の勝手だが、思考実験としては興味深い。
ここに、少なくとも二つの会社が、大規模なChromiumベースのエディターを開発している。一社はAdobeで、もう一社はGitHubだ。
一社は、エディター技術のコア部分を、完全にオープンソースモデル(もちろん、GitHubでホストされている)で開発していて、すでによく知られていて広く使われているライセンスを採用している。もう一社はやっていない(少なくとも、現時点ではその計画はない)
2年前、オープンソースな方のエディターをやってるのがAdobeだと、誰が正解できただろうか。
まあ、どうせAtomは失敗するだろう。
ところで、IntelのCPUブランドに同名のものがあって、ググラビリティに影響しそうだが、そのへんはどうなのだろう。
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この記事はC++とは関係がないがドワンゴでの勤務中に書いた。
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