本の虫

著者:江添亮
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今年遊んだビデオゲームの感想

今年はFallout 4が発売されたため、久しぶりに大金を投じてゲーム用PC環境を構築した。今年遊んだゲームの感想を書いてみる。

何か他にも面白いゲームがあれば教えてほしい。筆者は一人称シューターが好きだ。ステルス要素は嫌いだ。Ubisoftのゲームはグラフィックだけの見せかけで肝心のゲームは中途半端で、かつUPlayというクソみたいなDRMがあるので避けることにしている。

Borderlands 2

FPS版Diabloといったゲームだ。レベルがあり、敵と武器の強さがレベルによってスケールする。武器の強さは乱数によってさらに増減する。前作と違い、ストーリーもなかなかよい。特に、ハンサムジャックという敵がとてもよい味を出している。サイドミッションにもボイスとストーリーが付いている。とても中毒性のあるゲームだ。

ただ、前作と比べて、とても死にやすいバランスになっている。

そして、ラスボスとDLCのラスボスが極めて退屈だ。ボスは巨体で弱い攻撃をしてくるだけなので、死にはしないのだが、HPが異常に高く、倒すのに時間がかかる上に退屈だ。

Borderlands: The Pre-Sequel

時系列的にはBorderlands 2の少し前のお話。ヒーローを目指すハンサムジャックが少しづつねじれていく。

基本的にはBorderlands 2のシステムを踏襲している。開発が2Kオーストラリアなので、オーストラリアネタが多い。特に、意図的にひどいオーストラリアのなまりが聞き取りにくい。

基本的なシステムは前作と同じなのだが、前作よりも改良されている部分もある。まず、Slag要素がない。B2はSlagがあるために、敵の硬さがSlagを前提に設定されていて、とにかく敵がタフだった。今作はSlagがないので、敵が柔らかめになっている。

Deus EX: Human REvolution - Director's Cut

悪くないゲームだとは思うが、退屈なステレスFPSで、筆者の好みのジャンルではない。

Duke Nukem Forever

開発に13年もかかった大作。あまりの発売延期に、Vaporware Awardを毎年もらっていた伝説のゲーム。

ただし、FPSゲームではなくて、パズルゲームだった。あまりにも期待されすぎたゲームではあるが、実際のところは、悪くないパズルゲームだ。10時間ぐらいは遊べるので、セール時に数百円で買えば納得できる。

なぜ13年も開発が続いたかというと、金があったからだ。Duke Nukem 3Dというゲームの売上と、そのゲームエンジンのライセンス料のおかげで、デベロッパーである3D Realmsにはうなるほど金があった。そのせいで、パブリッシャーは何も言うことができなかったのだ。

一般に、このような規模のゲーム開発では、パブリッシャーが出資をしてデベロッパーが開発する。デベロッパーはゲームの質を高めるために努力するが、パブリッシャーは利益を追求する。そのため、度々デベロッパーとパブリッシャーの対立が起こるものである。最終的に利益を出さなければならない以上、パブリッシャーは往々にして、「品質はそこそこでいいから早くゲームを出荷して利益を出せ」と迫るものである。

たまに非難されるデベロッパーとパブリッシャーの対立を完全に失くした一例がこれだ。結局、現実的な規模のゲームを具体的な納期を区切って開発しないと、際限なく開発が進み、そうこうしているうちに、コンピューターの性能が上がり、ソフトウェアも改良され、結局作り直しを余儀なくされる。

ディレクターのGeorge Broussardが新しいゲームをするたびに、そのゲームの要素をDNFに追加しろと要求するので、開発者の間では、Broussardに新しいゲームをプレイさせるなとまで言われたらしい。

The Elder Scrolls IV: Oblivion

昔懐かしいゲーム。当時何百時間も遊んだはずだ。

The Elder Scrolls V: Skyrim

時が経つのは早いもので、なんともう5年も前のゲームだ。神ゲーである。

Fallout 3

神ゲー。

Fallout 4

確かに、確実に改良されてはいる。特に、コンテナーからルートするときにゲームがポーズしないのはすばらしい。

しかし、問題も多い。UIが全面的にクソだ。Pipboyにこだわるせいで、インベントリ画面は、実画面の数割程度の領域しか使っていない。かつ、OblivionでMODが出たため、Fallout 3以降に取り入れられたKey ringがなくなっている。ホロテープと鍵とその他の雑多なアイテムが、すべてMISCというカテゴリに打ち込まれてしまい、さっき拾ったばかりのホロテープを再生するために数百個ものアイテムの中から目grepする必要がある。一体何を考えているのかわからない。

しかも、クエストが終わったあとも、一部のクエストアイテムがクエストアイテムのままになっていて、インベントリから出すことができない。これもMISC欄を圧迫する。

メインクエストは、New Vegas風に複数の勢力のどれかに属して分岐するようになっているが、大半のプレイヤーは寄り道のため、当初の廃墟を旅する目的はとっくに忘れ去っているだろう。

クエストの大半は印象に残らないが、唯一Silver Shroudだけが面白かった。

コンテンツ不足のため、100時間ほどプレイすると飽きる。

Fallout New Vegas

ほぼFallout 3の古臭いシステム上に作られているため、様々な制約があるが、クエストには興味深いものが多い。戦闘がつまらない。

Hard Reset

あの伝説のPain Killerを開発したPeople Can Flyの元開発者達が立ち上げたFlying Wild Hogの開発したオールドスクールシューター。神ゲー。

Keep Talking and Nobody Explodes

ビデオゲームというよりはボードゲームに近い。ビデオゲームとしては、爆弾を解除するゲームだ。爆弾の解除方法はマニュアルに記載されているが、コンピューターを操作して爆弾を解除する人間は、マニュアルを読むことができず、マニュアルを読む人間は画面を見ることができない。爆弾を解除する人間とマニュアルを読む人間は、口頭でやり取りをする。マニュアルは極めて複雑で伝達ミスによる失敗を生みやすい。極めて面白いゲームだ。ゲーム実況にも向いている。

Kerbal Space Program

ロケットを組み立てて飛ばす極めて難しいゲーム。筆者はまだ軌道にのせることすらできていない。

Metro 2033 Redux

シューターとしては微妙だが、世界観は悪くないゲーム。舞台は核戦争後のロシアで、地上は汚染されているため、人々は地下鉄のトンネルの中に住んでいる。通貨はミリタリーグレードの実弾だ。問題は、ストーリーが超自然的でそれほど面白くはないことか。

Metro Last Light Redux

前作のバッドエンドから続くストーリー。システムはほぼ同じ。こんども世界観は悪くはない。前作よりも拠点での生活感が感じられる。しかし、やはり文明崩壊後の世界にしては文明が残りすぎている。まともな生産設備もないくせに、なぜシームレスストッキングがあるのかとか、冷静に考えて食うものすら満足に作れないはずなのに衣食住と武器がやたらと豊富だったり、また狭い地下鉄内でナチ党と共産党の軍隊が戦争をしていたり、相変わらずストーリーは超自然的な存在との対話を軸にしたものであったりと、プレイヤー置いてけぼりの電波ストーリーとなっている。

Painkiller: Black Edition

あのPeople Can Flyが開発した神ゲー。

Painkiller Hell & Damnation

Painkillerのリメイク。バニーホッピングを再現している。なぜか時系列的には過去の5作の後のようだ。

POSTAL 2

トレーラーハウスに住む昨日ゲーム会社に就職したばかりの主人公、Dudeが職場に行って給料を受け取ったり、ミルクを買ったりする極めて平和的なお使いゲーム。神ゲー。最近、Paradice Lostという拡張も出たので、ひさしぶりにプレイするにも最適だ。

Serius Sam 3: BFE

Serious Samの伝統に忠実なオールドスクールシューター。ただし、後半のステージがクリアできない。

Serious Sam HD: The First Encounter

Serious Sam第一作のリメイク。理不尽な初見殺しのトラップが多い。

Shadow Warrior

あのPainKillerを開発したPeople Can Flyから離脱した元開発者達が立ち上げた、Hard Restも開発したFlying Wild Hogが開発したゲーム。今回はシューターというよりもmelee重視のゲームになっている。神ゲー。

A Story About My Uncle

Grappling hookを用いた3Dプラットフォーム。面白いのだが、最後の方の極端に難しい場所が進めずに止まっている。

購入を検討しているゲーム。

Portal

極めて有名なゲームだが、あまり3Dパズルプラットフォームは好きではないのでやる気にならない。

Dying Light

面白そうなのだが、戦闘が単調で10時間ぐらいで飽きそうだ。

Just Cause 3

パフォーマンスに問題を抱えている上、ランキングシステムのために常にサーバーと接続していて、コネクションはたびたびブチ切れ、ゲームメニューを開いただけで何分も接続待ちをするので、Steamをオフラインモードにした上でファイヤーウォールで外向きのパケットを遮断するworkaroundが取られているというクソな実装だと聞いている。「明らかに、地面のテクスチャはnVidia専用らしいぜ」とか、「俺のババアのほうがもう少しは速い」などという名言レビューを生み出したおそらく今年最大のガッカリゲー。

サバイバルクラフト系ゲーム

節操無く乱立していて、どれもEary Access。どのゲームもシステム上、Spawn Camperばかりになるようだ。