本の虫

著者:江添亮
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ボルダリング半年

去年の12月頃から、ボルダリングを始めた。そろそろ半年はたった計算になる。

ボルダリングを始めたきっかけは、社内にボルダリングの同好会があったためだ。

最初は、30分ほどで腕が疲れて登れなくなるし、ボルダリングをした後は4日間ほど筋肉痛になっていたが、週一でボルダリングをしていると、筋肉痛になることはなくなったし、数時間続けることができるようになった。これは単純に筋力がついたのと、効率的な体の動かし方を覚えたためだろう。

かわりに、今度は肘や股関節などの関節痛になることが多くなった。これは、ボルダリングをしばらく休んで休息する以外にない。関節痛を感じたら、ボルダリングは一週間ほど控えるようにしている。

ところで去年、ボルダリングを始める直前に予備自衛官の訓練に行っていて、その体力検定で握力を図っているのだが、先日の 予備自衛官の訓練で握力を測定したところ、左右ともに10kgほど上がっていることが確認できた。

また、前腕に筋肉が着いたのか、以前より少し盛り上がっている。

さて、ボルダリングには、独特のクライミングシューズを用いる。クライミングジムではレンタルシューズを貸し出しているが、やはり自分のシューズがほしい。筆者は初めてそうそうにシューズを買った。

一足目に買ったのはスポルティバのタランチュラ(39.5)だ。履きやすく、無難な形をしていて、安いので、初心者が一足目に買うにはおすすめできる。ただ、慣れるまで足が痛かった。

三ヶ月ほどでつま先のソールが破れてしまったので、次のシューズを買うことにした。

二足目に買ったのはスポルティバのソリューション(39.5)だ。上級者がコンペなどでも使っているシューズで、値段もお高い。ただ、今のクライミングシューズの価格帯が、1万5千円から2万円ぐらいなので、差額はせいぜい5千円。どのシューズを買ってもあまり変わらない気がすると考え、買ってみた。

つま先の先端だけで極小のホールドの上に立てるし、ヒールの形状がすばらしく、ヒールフックがとてもやりやすくなった。ただ、スメアリングがしにくくなった。

基本的に素晴らしいシューズだったのだが、自分の足で登っている感覚があまり感じられない靴だった。やはりこれも3ヶ月でつま先のソールが破れてしまった。前のタランチュラも、今回のソリューションも、左のつま先のソールが破れている。おそらく左足の動きが下手で引きずるから敗れるのではないかと指摘された。

やれやれ、足の使い方が未熟であるために靴がすぐ痛むのは辛い。

さて、三足目を買わなければならない。前述の通り、クライミングシューズの価格帯は最低でも1万5千円、高くても二万円代なので、価格で選ぶ必要はない。

三足目には、足裏感覚がわかる靴を買おうと考えた。また、靴のサイズを攻めすぎずに、指の力を鍛えられるものにしたい。タランチュラもソリューションも、血が通わないくらいサイズがきつかったので、どうも足の指に力が入りにくかった。

色々と検討した結果。三足目にはスポルティバのジーニアス(40.0)を買った。このシューズにはエッジがなく、つま先の一点ではなく、面を押し付けてホールドに乗る。スメアリングもしやすい。レースアップなので着脱が煩わしくないかと懸念していたが、そんなことはなかった。靴ヒモで足の形にピッタリと合わせられるので、とても快適だ。

この靴は三ヶ月以上持ってほしいものだ。

さて、靴の次はチョークだ。手指が汗で滑ってはホールドをつかめない。そのために、クライミングではチョークを使う。チョークには液体チョークと粉チョークがある。液体チョークは強力に滑りにくくなるが、終わった後に手を洗ってもなかなか落ちない。指の皮膚へのダメージも大きいように思う。粉チョークは、すぐになくなるので、頻繁につけなければならない。

筆者は最初、マンムートの液体チョークを使っていたが、今は粉チョークを使っている。

さて、ジムでのボルダリングは、たいてい数メートルぐらいの壁を登るのだが、ロープを使って高い壁を登ることができるジムもある。ロープにはトップロープとリードとがある。

先日、ロープができるジムに行き、ビレイの講習を受けて、トップロープで登ってみた。なかなか面白い。パートナーが必要なので、それほど頻繁にできないのが残念だが、これからも機会があればロープをしたいものだ。誰か一緒に行けるロープ仲間を確保すべきか。

私が行った錦糸町のTウォールは、ロープに必要な機材がすべてレンタルできるが、ATC、カラビナ、ハーネスは、いずれ買おうと思う。