本の虫

著者:江添亮
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妖怪ハウスの水道事情

筆者の住んでいるシェアハウス、妖怪ハウスは、ひとつ問題を抱えていた。水道の水量が極めて少ないという問題である。

水量が少ないということは、水の節約になるとはいえ、あまりにも少ない。料理や皿洗いに時間が余計にかかるほど水量が少ないのだ。しかも、複数箇所の蛇口から水を出すと、どちらも実用に耐えざるほど水量が少なくなるのだ。水を出すというのは、たとえばトイレの水を流したあと、タンクに水をためるのも、水を出しているので、誰かがトイレに入ったあとしばらくは、皿洗いが難しくなる。

就中、問題なのはシャワーだ。シャワーの勢いが弱すぎるということもあるが、あまりの水量が少ないため、なかなかお湯が出ない。思うに、給湯器から風呂場まで距離があるために、水を押し出すのに時間がかかっているのだろう。

あるいは、給湯器も怪しい。なぜか途中で水になったりする。浴槽に自動でお湯をはる機能も、途中て勝手に停止する。故障しているのだろうか。

とはいえ、業者を呼んでみてもらう金もないので、仕方なく、妖怪ハウスに引っ越してからこの三ヶ月は、シャワーを諦め、浴槽にお湯をはる運用でしのいできた。

時に、妖怪ハウスにもともとついていたシャワーヘッドとホースの結合部分が劣化し、水が漏れるようになってしまった。

ひょっとしたら、シャワーヘッドをもっといいものに変えれば、少ない水量でも、すこしはマシになるのかも知れない。そう思って、大きなシャワーヘッドを買ってきた。

シャワーヘッドを取り付けるにあたって、水の元栓をしめる必要があった。住人はなぜか、水の元栓がどこにあるか把握していなかった。不思議なことだ。玄関の横にわかりやすくついているのだが、なぜ気が付かないのだろうか。

さて、さっそく水道の元栓を締めにとりかかったが、どちらの方向に回せばいいのかわからない。どちらにも回る。

ん? どちらにも回る・・・まさか、まさか水道の水量が少ないのは、元栓が開ききっていないためだったのか。

そのまさかであった。シャワーヘッドの交換作業を終えたあと、元栓をいっぱいまで開けると、水量は豊富になった。もう複数箇所で水を出しても、水量が不足することはない。トイレを流した後に皿洗いができなくなることもない。そして、お湯が短時間で出るようにもなった。

興味深いことに、お湯が勝手に水になったり、お湯はり機能が勝手に停止する現象に悩まされることもなくなった。ひょっとしたら、水量があまりにも少ないために、給湯器に実装された何らかの安全装置が働いて自動的に停止していたのかも知れぬ。

そして、新しい大きなシャワーヘッドから供給されるシャワーは、豊富な水量も相まって、極めて快適になった。

およそ、人間の人生の中で、食事と睡眠と入浴ほど重要なものはない。すでに東京のメシはマズいことは述べた。筆者は東京でろくなものが食べられない問題を解決するために、自炊をしている。筆者は平時は22時には寝て6時には起きる生活をしているので、睡眠も十分である。そして、入浴の問題も解決した。これでようやく、妖怪ハウスは人生において重要な三要素を満たしたことになる。

後は、住人に掃除の習慣が根付けばいいのだが。